【6502】東芝 TOBによる上場廃止へ ※2023年3月27日時点考察
東芝は国内大手の総合電機メーカー。2015年に1,500億円の利益水増しをする粉飾決算が発覚。その後は管理銘柄入りをし、上場廃止の危機にありましたが、何とか上場を維持していました。しかしこの度は経営再建の為にTOBによる非上場化へと向かっています。
※現在非上場化を目指しTOB手続き中となります。
業績の部
※予想に関しては現在値と出ている予想を基に計算・算出しています
不正の発覚した2015年度~17年度までは崩壊と言っても過言では無いレベルでの減益となっています。その後は子会社の売却を進めて再建を進め、2021年に東証1部へ再上場。黒字化をしていました。
財務の部
2017年の純資産はマイナスとなっており、異常値となっています。
CFの部
営業CFはしばしば赤字も計上しています。
配当の部
不正発覚よりしばらく無配転落しています。配当金に安定感は全くありません。
過去10年のチャート
※日経スマートチャートプラスより転載
TOBですが株価が急騰する事はありませんでした。不正発覚時、コロナショックと大きく株価が急落する場面が見られました。
一体何のために不正発覚以降の上場維持をしていたのか?
当時投資を行っていない私でも『チャレンジ』を合言葉にした会計の粉飾は記憶に残っています。正直利益の水増しをしている時点で上場株式としての価値は皆無と考えていますが、今回のTOBは海外の資本を嫌ってのものとの事で、何の為に上場維持をしたのか?理解に苦しみます。
一部報道で海外資本が売り抜ける為に経営を混乱させている為に国内の資本が助け舟を出している様に報じられていますが、株式会社である以上は十分に想定範囲なのでは無いか?そもそも粉飾決算で株主を欺いたのはどこの会社なのか?
5年後に再上場を目指すとされていますが、応援する気は起きませんし、再生出来るとも思えません。
※データの数値は各所サイト様やIR情報を参考に銘柄考察時点でまとめたものになります。参照間違い,自前での表計算上の切り上げ、切り下げを行っておりますので差異等があります。数値の参考、また投資の参考にされる場合は自己責任でお願い致します。
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