【上場廃止 2228 】シベール 上場廃止銘柄考察
旧シベールは1966年創業。ラスクを中心に洋菓子を手掛けている企業でした。
一度は上場廃止にはなっているものの民事再生を経て民事再生スポンサーに名乗りを上げたASフーズへと事業を譲渡。2021年の現在も名物と言えるラスクは健在のようです。
業績の部
※利益率は売上高と利益のデータを基に独自算出しています
業績としては右肩下がりでの推移だったようです。
贈答用のラスクを売りとして上場を果たしたまでは良かったのですが、その後はラスクに代わるヒット商品を産み出す事が出来ず。競合の台頭により徐々に減収減益が続き、赤字転落、経営努力による黒字化もありましたが力及ばず民事再生となったようです。
やはり赤字が続くと厳しいようです。一番黒字を残していた時でも経常利益率は5%台と低くレナウンを見た時もこれだけ売上高が有っても黒字化は難しいというのは感じましたが、やはり構造的に利益が残り辛い部分があったのかもしれません。
財務の部
営業CFが右肩下がりで自己資本比率が低下し債務比率が上がって行っています。
やはり営業CFが低下し続けてしまうとほぼ本業での儲けが無くなって行く事と同義なので、ここの辺りからも経営の悪化を読み取る事が十分に出来るのでは無いでしょうか?
少なくとも2011年~2013年時点で投資対象としては撤退を考えなければならない推移かと思います。
今回の上場廃止銘柄を見て
この売上規模感と昨対比がジリジリと減るのを見ていると消滅した前職を見ている様で心が痛みます。しかしながら民事再生で社名も名物も残っているようで、ちょっとホッとしました。企業の在り方は上場だけでは無いと考えさせられる銘柄でした。
やはり上場廃止の企業を考察するのは勉強になりますね。
※データの数値は各所サイト様やIR情報を参考にまとめたものになります。参照間違い,自前での表計算上の切り上げ、切り下げを行っておりますので差異等があります。数値の参考、また投資の参考にされる場合は自己責任でお願い致します。
コメント