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株高の中で気になる債権ETF AGG・LQD・JNKは買いなのか?

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連日の株高が続いている中 気になる社債ETF

連日の株高が続いています。バリュー株への投資が加速しており、完全に一致している訳ではありませんが高配当株やETFもここに来て株価の上昇が目立ちます。
放っておいても資産が増えるのはありがたい限りなのですが、短期での売却による出口戦略を採用していない配当株投資家にとっては無理な投資は控えたい局面に入って来ました。

株の勉強を進める中で景気・株価・金利の動向は密接に繋がっている事を肌感覚で意識出来るようにようやくなってきました。これは知識として知るのに加えて、毎日株価だけでは無く金利や金の価格等も眺めて来た結果でこればかりは時間を要するものだと思います。

現在は米国で金利の上昇局面(FRBの見解一つで一変するのであくまで今この瞬間)に入っており、金利が上昇すると社債ETFが相対的に下落する関係にあります。
※金利の上昇はより安全な資産での配当が見込める事により、リスクのある資産から安全資産への転換が起きる為

今後はこの金利上昇により下落している社債ETFに着目して投資対象としてどう考えるかを考察していきます。

米国で上場されている社債ETFを比較

AGG ⅰシェアーズ・コア米国総合債券市場ETF

AGGはブラックロック社が運営するETFで、保有する債権の7割弱が投資適格AAAが中心となっています。比較的に安全度が高く、その分配当利回りが低い(直近で2%ほど)とされるETFとなっています。


AGG 信用格付保有比率

LQD iシェアーズ iBoxx 米ドル建て投資適格社債 ETF

LQDはブラックロック社が運営するETFで、保有する債権は投資適格とされているBBB以上の債権が中心となっています。AGGよりも安全度は下がり、その分配当利回りが少し高い(直近で2.5%ほど)とされるETFとなっています。


LQD 信用格付保有比率

JNK SPDR® ブルームバーグ・バークレイズ・ハイ・イールド債券ETF

JNKはステート・ストリート社が運営するETFで、保有する債権は投資不適格とされているBB以下のいわゆるジャンク債権が中心となっています。安全度は低く、その分配当利回りが高い(直近で4.5%ほど)とされるETFとなっています。

JNK 信用格付保有比率

AGG・LQD・JNKを比較

純資産額の規模はAGGが圧倒的です。安全度が高いと見做される分資産も集まり易いのは当然と言った所でしょうか?

経費率はJNKが0.4%とETFとしては若干高めです(それでも日本の大多数の投資信託よりは相当安いですが・・・)

配当利回りは流石にリスクを取る分JNKが4%半ばと高水準となっています。




過去5年のチャート コロナショック時には?

コロナショック時にはどのETFも大きく影響を受けて下落しています。
落ち込みの大きさはそのまま安全度の低さが反映されており、AGG・LQDは早い段階でV字回復を達成していますが、JNKは株価が戻るまで相当な時間が掛かっています。

これはETF全般に言える事だと思うのですが、投資先がどうあれ上場している株式である以上株価の影響は必ず受けるという事です。この点に関してはETFを妄信していると危険な気もします。

社債ETFを自分の中でどう位置付けるか?

私の中で高配当株が割高になった時の選択肢の一つになり得る、投資先の分散と安定化等として考えていました。投資先の分散に関しては申し分無いとは思うのですが、どのぐらいリスクを取るかに関しては非常に難しい問題です。

限られた投資金額の中でどのぐらいのリスクを取るのか?
個人的には利回りと安全度での折衷案でLQD1本で絞るか、LQD・AGGを半々づつで購入するかを検討する事になりそうです。JNKに関しては利回りと安定性を考えるのであればPFF(配当優先株式ETF)で良いのでは無いか?と考えています。

※投資は自己責任でお願い致します。記事中の数値はIR情報・各種サイト様の数値を参考に作成しています。

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