金利が下がる局面に近づく中で突如として関税問題勃発! 気になる社債ETF
米国でインフレに対応した金利上昇は一服。政策金利は下降局面に入り、債権安も出口が見えるかと思いきや・・・突如としてトランプ関税が世界を席巻、関税によるインフレ再上昇による金利上昇か?景気減速による金利下降か?が専門家の中でも割れている様です。
現在はFRBが政策金利を下げずに据え置き、トランプ大統領からは政策金利を下げないパウエル議長を名指しで批判したりと混沌とした状況が続いています。
現在は
関税による輸入品目上昇による物価上昇(インフレ)に景気減速が加わるスタグフレーションが最も最悪なシナリオと考えられる中、難しい局面の中で実際の米国債10年利回りはおおよそ4.5%程での推移が続いています。
個人的には購入を進めているLQDの株価は円高の影響も含めて買い進める基準としていた$110を割り込んでいる為、最後の買い場になると見て、まだまだ購入を進める予定です。
米国で上場されている社債ETFを比較
AGG ⅰシェアーズ・コア米国総合債券市場ETF
AGGはブラックロック社が運営するETFで、保有する債権の7割弱が投資適格AAAが中心となっています。比較的に安全度が高く、その分配当利回りが低い(直近で3.96%ほど)とされるETFとなっています。
AGG 信用格付保有比率
LQD iシェアーズ iBoxx 米ドル建て投資適格社債 ETF
LQDはブラックロック社が運営するETFで、保有する債権は投資適格とされているBBB以上の債権が中心となっています。AGGよりも安全度は下がり、その分配当利回りが少し高い(直近で4.51%ほど)とされるETFとなっています。
LQD 信用格付保有比率
JNK SPDR® ブルームバーグ・バークレイズ・ハイ・イールド債券ETF
JNKはステート・ストリート社が運営するETFで、保有する債権は投資不適格とされているBB以下のいわゆるジャンク債権が中心となっています。安全度は低く、その分配当利回りが高い(直近で6.67%ほど)とされるETFとなっています。
JNK 信用格付保有比率
AGG・LQD・JNKを比較
純資産額の規模はAGGが圧倒的です。安全度が高いと見做される分資産も集まり易いのは当然と言った所でしょうか?
経費率はJNKが0.4%とETFとしては若干高めです(それでも日本の大多数の投資信託よりは相当安いですが・・・)
配当利回りは流石にリスクを取る分JNKが6%半ばと高水準となっています。
過去5年のチャート コロナショック明けでは?
コロナショック時にはどのETFも大きく影響を受けて下落していました。
落ち込みの大きさはそのまま安全度の低さが反映されており、AGG・LQDは早い段階でV字回復を達成していますが、JNKは株価が戻るまで相当な時間が掛かっていました。
これはETF全般に言える事だと思うのですが、投資先がどうあれ上場している株式である以上株価の影響は必ず受けるという事です。この点に関してはETFを妄信していると危険な気もします。
社債ETFを自分の中でどう位置付けるか?
私の中で高配当株が割高になった時の選択肢の一つになり得る、投資先の分散と安定化等として考えており、インフレによる金利上昇に伴い下落した際より投資自体を開始しています。
限られた投資金額の中でどのぐらいのリスクを取るのか?
個人的には利回りと安全度での折衷案でLQD1本で絞っており、JNKに関しては利回りと安定性を考えるのであればPFF(配当優先株式ETF)で良いのでは無いか?と考えています。現在の米国株投資は円安によりドル転を停止している為、配当金の再投資による追加購入に留まります。
※投資は自己責任でお願い致します。記事中の数値はIR情報・各種サイト様の数値を参考に作成しています。
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