【4521】科研製薬【2023年本決算】 ※2023年8月23日時点考察
科研製薬は1948年設立の旧理研グループをルーツとする中堅医薬品企業です。
・2023年3月期の売上高は4%減の729億8,400万円、経常利益は50.3%減の87億2,700万円で着地。
・2024年の配当予想は維持予定となっています。
2023年5月発表時点で
2024年の予想配当金は150円の維持予定となっています。
考察時点での配当利回りは4.22%
配当の部
永らく配当金の維持が続いています。しかし直近では利益の減少が続いており、2023年3月期は配当性向が100%を越えてしまっています。
業績の部
※予想に関しては現在値と出ている予想を基に計算・算出しています
2023年3月期は減収・減益で着地。薬価の改定、競合品の影響と子会社の減損損失の計上により大きな減益を記録しています。
財務の部
自己資本比率は80%台と非常に高い水準にあり、有利子負債比率は1桁台と財務状況に問題は無さそうです。
CFの部
営業CFは安定した黒字で推移しています。現金等も積み上げられてはいるものの、業績・利益の低下を見ると上手く資金投下出来ていないようにも感じます。
過去10年のチャート
※日経スマートチャートプラスより転載
コロナショック時に4,000円を割り込んでいます。その後は回復し切れないまま下落基調が続いています。
すこやか株の方針
高配当株銘柄が悪い方向に進んでいる好例と見ています。財務・現金等が悪い状況では無いものの業績縮小、配当性向の上昇が続いており、このままだといずれは減配せざるを得ない様に見えます。もし自分が銘柄を保有していたとしたら、本格的な株価の崩落前に損切り、そいて撤退を考えるのでは無いかと思います。
※データの数値は各所サイト様やIR情報を参考に銘柄考察時点でまとめたものになります。参照間違い,自前での表計算上の切り上げ、切り下げを行っておりますので差異等があります。数値の参考、また投資の参考にされる場合は自己責任でお願い致します。
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