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円安ドル高に見る先読みの困難さと必要な長期計画

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今年に入り想定外だった円安・ドル高

今は円安が一服し1ドル=¥108円前後での推移となっていますが、一時は110円を越える円安ドル高に進むまでの状況となっています。

年初では1ドル=104円前後だった記憶も新しく、現在の状況では作業的にドル転を行う気にはなれません。

円ベースで考えた時の資産としては増えているように見えるのですが、個別投資に関しては米国株2:1日本株の割合での投資を想定していたのにも関わらず、現在はドル高と株高により購入を控えているので米国株投資が完全にストップしています。

年初のアナリスト予想の大半は円高予想

年初では円高が続くような予想が大勢を占めており、ドル転に関しては100円を切れるのでは?と期待をしていたものの見事に裏切られる形となってしまった。

アナリストの円高・ドル安要因の説明を聞いた限りでは説得力を感じたのだが、その道で食べている人でも完全に読む事は出来ないと改めて痛感する事になりました。

円安・ドル高の要因

様々な要因が考えられるが、米国債の利回りが上がるとドル高円安になるのは間違いないようで、これは米国債の利回りが日本国債の利回りの差が開くと米国債が買われるので、円が売られてドルが買われ、その結果ドル高になるという至極当然の流れが最近は朧気ながらに理解が進んで来た。

問題は円高の要因として米国債の利回りが下がっていた要因で
①金融緩和(限りなく金利を0に近付ける政策)
②米国経済がコロナによる不景気
辺りが有力とされるようだ(ほとんどのアナリストがこれらの理由で説明している)

ところが米国経済自体は直近の決算の内容が想定よりも良好で、加えてワクチンの普及によりアフターコロナも見えつつある中で、②の不景気から景気拡大期に見られる利回りの自然な上昇とこれに伴い金融緩和が想定よりも早期に引き締める方向(テーパリング?)へと政策転換が図られるのでは?との見方も相まって一気にドル高円安になり、これに対して改めて金融緩和の維持をFRBが表明し円高に若干戻っているのが現在の状況のようである。

通貨のリスクを考えてドル建ての資産も持つべき

ドルと円だけで世界が成り立っている訳では決してありませんが、やはり基軸通貨としての強みがあり、普段何気無く使っている円が世界的に通用する貨幣である時点で恵まれていると最近実感しています。

ドル建て資産として米国株を一定割合持っていると為替の動きがあったとしても、資産を大きく損ねるのを避けられそうです(同時安の可能性もあり得ますが・・・)

何よりも精神的に楽なのは大いなるメリットかと思います。

これからどう動くのか?

高配当株投資は投資するタイミングが大事です。株への投資もそうですが、為替も良く見極めて買わないと結果として資産形成の速度を鈍らせると見ています。
110円台での高値掴みは回避出来ましたが、どうにも107円台まで下がれば幸いで、この辺りの値動きで購入を進める事になりそうです。

※本格的に金融緩和が終了に向かう場合は国債の利回りが上昇しドル高・円安➡株安に向かう事が予想されます、現段階(本格的なドル高に移行する段階)では株の高値掴みを避けて、ドル転を続けておき、株安時(下手をすると2年後)となった時に買い増す長期戦略で行きたいと思います。

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