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【上場廃止 4696】ワタベウェディング 破産・再生に準ずる状態による上場廃止を数字で見る

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 【上場廃止 4696】ワタベウェディング 破産・再生に準ずる状態による上場廃止を数字で見る

ワタベウエディングは1953年の創業。国内外での挙式に係る事業を展開しています。
2021年6月28日に上場廃止。興和の子会社として事業再生ADRが成立しており、事業を継続していく予定です。

※ワタベウエディングの決算資料より

コロナウィルスの流行により、国内外の挙式事業は延期、中止が相次ぎ収益が急落しています。2020年だけで終息の気配は見られず、2021年も緊急事態宣言が頻発される事態を見ての経営判断だったようです。

配当の部

配当金の推移は赤字転落した2014年度に大幅な減配、翌2015年度は無配と配当株投資家として見れば、赤字転落+減配の時点で売却をするタイミングだったと思います。

業績の部

2014年の赤字転落に関しては少子化、競合他社との競争激化、円安等が要因として挙げられていますが、その後は黒字転換を果たしています。2019年までの数字を見ている限りでは翌年のコロナウイルスの世界的な流行を機にこれ程の経営不振に陥る事を予想するのは不可能に近かったのでは無いでしょうか?

個人的な投資基準としては経常利益率が低い水準にあるので、何か経営上で問題が有った場合に余裕が無いと判断し投資対象としては外れています。しかし今回のコロナウイルスの様に業務自体が完全に近い形で停止してしまった場合、例え経常利益率が10%を越えていても耐えきるのは容易では無いのでは無いかと思います。



財務の部

純資産が横這いで自己資本比率が徐々に低下している状況なのは気になる所ですが、この数字を上場廃止直前の情報して見なければ優良な部類に分類していると思います。

CFの部

営業CFは黒字、フリーCFは恒常的に赤字だったようなので現金等の積み上げられ続ける状態には無かった様です。

チャート


※MINKABU様より転載

2014年の赤字転落から2016年の黒字転換、そこから株価は持ち直し掛けていたのですがコロナショック時に急落し、そのまま上場廃止へと向かいました。

上場廃止銘柄を考察して

今回の銘柄考察での上場廃止に関しては経営上の問題では片付けられない要因(コロナウイルスの世界的な流行)によるものでした。自分が投資していた場合であれば、2014年の赤字転落~減配・無配の流れで売却を行っていたかとは思います。慢性的な赤字経営では無かったとは言え、経常利益率の低さはやはり大きな留意点です。もう少し利益率が高ければ、コロナの収束まで耐えられたかもしれません。

※投資は自己責任でお願い致します。

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