【上場廃止 2191】テラ 破産申請により上場廃止を数字で見る
テラは細胞医療事業・医薬品事業・医療支援事業を主たる事業としていましたが、2022年8月に破産を申請、23日に上場廃止となりました。
業績の部
2013年時点で赤字転落しており、以後黒字転換する事はありませんでした。2016年までは売上高自体は維持出来ているのですが、利益率は悪化の一途を辿っています。
もし保有していたとして、売却を検討するとしたらやはり赤字転落している2013年でしょうか?2期連続赤字の時点で私なら売却を選択していたと思います。
財務の部
数値のみで見た場合は業績上は2013年に赤字転落をしているのですが、財務上では2014年に自己資本比率は70%台、有利子負債比率は減少と財務上は良好に見えてしまいます。
2015年には2013年と同水準まで総資産が減少しており、動きとしては異常を感じます※他の銘柄の考察をしていて総資産が乱高下するのはあまり見ません。
2016年には自己資本比率が30%台に減少、有利子負債比率が100%まで増加。ここまで来ると明確な悪化が見て取れます。
CFの部
営業CFは当然の如くほぼ赤字です。利益がマイナスなので、当然と言えば当然と言えそうです。
チャート
※みんかぶ様より引用
損切りを判断するとしたら、赤字転落した2013年、遅くとも2014年中にはしなければならないところでしょうか?特異点としてはコロナ治療薬開発情報で2019年に2,000円まで急騰しているポイントがあったのに関しては医薬品関連企業の特徴的な点と言えるでしょうか。
上場廃止銘柄を考察して
決算書類に目を通していた際に事業リスクとして経営者の個人的な能力に事業継続性の依存している事を揚げている一文を読んだ時には正直驚きました。私であればこの一文を読んだ時点で、投資する事はまず無いです。
しかし2012年時点の業績・財務状況のみを数値で切り取ったのみ見ていた場合は、投資対象になる事を考えると、やはり購入する銘柄の決算書類に関しては完全にでは無いにしても読む事自体は大切な事を再認識する事が出来ました。
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