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【上場廃止 7612】Nuts 破産により上場廃止を数字で見る

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上場廃止企業考察 Nuts ※2021年6月24日加筆更新

Nutsは1977年設立の企業で主に「コンテンツ事業」「アミューズメント事業」「医療関連事業」「アライアンス事業」を行っていた企業で、2020年破産により上場廃止となっています。

2021年6月23日に元社長ら4人が医療事業で虚偽の売り上げを報告し、株価をつり上げようとした金融商品取引法違反(偽計)の疑いで逮捕されたようです(Yahoo!ニュースより)
※やはりと言う気もしましたが、事実ならば株主に対する最大の背信行為ですね。

文字通り株が紙切れになった例の考察第2弾となります。
前回のレナウンに比べると想像以上にまともでは無さそうな企業です。

そもそもの沿革を確認していくと元々はビデオのレンタル事業から始まりゲーム小売り【トップボーイ】を設立、一時期は150店舗を展開するまでに成長、その後は権利関係【版権もの】パチンコ・パチスロ・キャラクターを扱うデジタルコンテンツ事業へと進出・・・とここまでは流れとして分かるのですが、最終的には会員制の医療関連事業を手掛けていたようです。

よく言えばゲームコンテンツの衰退や版権ものの競争激化に合わせて業態転換を図って行ったと言えるのですが、残念ながら実績が伴わなかったようです。

最終的に破産し上場廃止を迎えるという形になってしまいました。

業績の部

典型的な右肩下がりです。因みに2008年の売上高は90億あり経常利益は4億程ありました。
売上高が急激な右肩下がりになっている企業はやはり危険である事が良く分かります。有価証券報告書に目を通すだけでも、銘柄の購入は避けられるのでは無いでしょうか?
因みに会社のIR情報もやけくそなのか右肩急落のグラフをきちんと出してくれていました。


財務の部

破綻する企業だと資産関連の動きが普通ではありません。2016年の純資産1,300万円は本当にプラスだったのか・・・?

この状態だと現金も焼け石に水だったのでは無いでしょうか?

CFの部

やはりCFもほぼ赤字で占められています。2017年に企業の規模としてはかなり多額の現金を借り入れているのですが、破綻してどうなってしまったのか?興味深い所です。

上場廃止企業に学ぶ

上場企業と言うとそれだけで優良企業と考えてしまい勝ちですが中身は実際に調べて見ないと実態は分かりません。幸いにも上場企業には有価証券報告書の提出が義務付けられているので、数字である程度の情報を掴む事が出来ます。

粉飾等をされてしまうと読み手にはどうにもなりませんが、少なくとも紙切れになる前に手を打つ事は出来るのでは無いでしょうか?

株を購入する際はスクリーニングの結果やただお勧めされている銘柄紹介を鵜呑みにするのでは無く必ず情報を集めてから購入の是非を決めるようにして行きたいと思います。

※データの数値は各所サイト様やIR情報を参考にまとめたものになります。参照間違い,自前での表計算上の切り上げ、切り下げを行っておりますので差異等があります。数値の参考、また投資の参考にされる場合は自己責任でお願い致します。

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